アタランタの歴史~2020-21シーズンの移籍市場と成績~
2019-20シーズンにはチャンピオンズリーグ初出場にもかかわらずベスト8まで進出したアタランタ。2020-21シーズンのアタランタの成績はどうだったのでしょうか。主な新戦力、セリエA、チャンピオンズリーグ、コッパイタリアの順番で見ていきましょう。
主要な新戦力3人
本シーズンはチャンピオンズリーグ出場権を得ていることもあり、アタランタとしては高額な選手を何人か獲得しました。
1.アレクセイ・ミランチュク(ロシア)
ロコモティブ・モスクワから1450万ユーロで獲得した攻撃的な選手です。全コンペンション(セリエ・CL・コッパイタリア)で31試合に出場し7得点2アシストを記録しました。途中出場が多かったことから出場時間当たりの得点・アシスト数で考えるとまずまずの成績だったと思います。
2.クリスティアン・ロメロ(アルゼンチン)
ユベントスから買い取りOP付きレンタルで獲得した守備的な選手です。全コンペンションで42試合に出場し、センターバックの中心的な選手として活躍、セリエAの最優秀DFにも選出されました。この活躍でトランスファーマーケットの市場価値は急上昇し、シーズン開始時に1400万ユーロだったのが最終的には3000万ユーロに到達しました(2021年6月3日の評価額)。総額2000万ユーロの買い取りOPがあるため、おそらくアタランタは行使するはずです。
3.マッテオ・ペッシーナ(イタリア)
2019-20シーズンにはエラス・ヴェローナにレンタル移籍していまたが、そこでの活躍が評価されてアタランタに復帰した中盤の選手です。全コンペンションで40試合に出場し、コッパイタリア準決勝で2ゴールを挙げるなど印象に残る活躍をしました。イタリア代表にも選出されるようになり、EURO2020のベスト16のオーストリア戦ではゴールをあげ2対1の勝利に貢献するなど、代表でも活躍したシーズンでした。
セリエA
成績
3位 23勝9分6敗 90得点47失点
評価
2011-12シーズンに昇格してから10シーズン連続でのセリエA在籍となった本シーズン。夏には昨シーズンの主力選手の一人だったティモシー・カスターニュ、冬にはチームの象徴的な存在であったパプ・ゴメスを放出しましたが、ロメロ、ミランチュク、ペッシーナなどを獲得したため、前年度よりも戦力は充実した印象でした。順位こそ昨シーズンと同じですが、3シーズン連続でチャンピオンズリーグ出場権を獲得&リーグ最多得点を記録するなど、素晴らしいシーズンを過ごしたといえるでしょう。
チャンピオンズリーグ
成績
ベスト16
評価
グループリーグでは難敵リヴァプール、アヤックスと同組になりましたが、3勝2分1敗で2位通過を果たしました。ベスト16ではレアル・マドリードという優勝候補のチームと対戦し、2戦合計4対1で敗北しましたが、ベスト16進出だけで満足のいく結果だと思います。
コッパイタリア
成績
準優勝
評価
2018-19シーズンにはコッパイタリアで準優勝を果たしたアタランタ。本シーズンはカリアリ、ラツィオ、ナポリを破って決勝進出を成し遂げましたが、ユベントスの前に力及ばずでした。1962-63シーズンにコッパイタリア優勝を果たしてからアタランタは主要タイトルを獲得したことがありません。タイトル獲得はチームとしての悲願のはずなので、それを実現できなかったことは非常に残念でしたが、準優勝も立派な成績だと思います。
まとめ
悲願のタイトル獲得とはなりませんでしたが、セリエA3位、CLベスト16進出、コッパイタリア準優勝という成績を残した2020-21シーズンは、アタランタからすれば大成功のシーズンだったといえるでしょう。ここまでご覧くださりありがとうございました。