アタランタの歴史~2017-18シーズンの移籍市場と成績~
2016-17シーズンはセリエAで4位を確保し、1990-91以来のヨーロッパリーグ(当時はFAカップ)出場権を獲得したアタランタ。クラブとして久しぶりの過密日程を経験することになりますが、週に2試合を戦うためには戦力の充実が必要です。アタランタは新戦力の獲得を上手く行えたのでしょうか。またセリエA、ヨーロッパリーグ、コッパイタリアの成績も見ていきましょう。
主要な新戦力ベスト3
今シーズンの活躍面から考えると以下の3人でしょう。
マルテン・デ・ローン(オランダ)
2015-16シーズンまでアタランタに在籍していましたが、2016-17シーズンにプレミアリーグのミドルズブラに移籍、そして本シーズンに1670万ユーロといわれる移籍金で復帰しました。ポジションはミッドフェルダーで守備的な役割をこなすことが多いです。本シーズンはアタランタで46試合に出場し、3得点3アシストを記録、チームの心臓として欠かせない存在となりました。
ヨシップ・イリチッチ(スロベニア)
セリエAのフィオレンティーナからやってきた攻撃的な選手で、移籍金は640万ユーロといわれています。アタランタで41試合に出場し、15得点10アシストという素晴らしい数字を記録し、加入1年目から大活躍をみせました。
ティモシー・カスターニュ(ベルギー)
ベルギーリーグのヘンクから獲得したサイドバック・ウイングバックの選手で、アタランタは650万ユーロの移籍金を支払ったとされています。アタランタで26試合に出場し1得点3アシストをマークしました。ウイングバックにはロビン・ゴセンス、レオナルド・スピナッツォーラ、ハンス・ハテブールなどが在籍しており、カスターニュは絶対的なレギュラーという立場ではありませんでしたが、左右のウイングバックの控えとして十分な出場機会を得たと思います。
戦力の充実は叶わず
ただ獲得については素晴らしかったのですが、アンドレア・コンティ、ロベルト・ガリアルディーニ、フランク・ケシエなど、レギュラークラスの放出が多発して戦力の充実を果たせたとは言い難い移籍市場となりました。
セリエA
成績
7位 16勝12分10敗 57得点39失点
評価
ヨーロッパリーグがあるため過密日程となり、体力面において対戦相手よりも厳しい状況に置かれることが多いこともあってか、昨シーズンの4位から下がってしまいました。せめて移籍市場で戦力の充実を果たせていれば上位を目指せていたのかもしれません。ただ最近まで降格圏争いをしていたアタランタを思えば、2年連続でヨーロッパリーグ出場権を獲得できたのだから大成功と言えるでしょう。
ヨーロッパリーグ
成績
ベスト32
評価
クラブとして久しぶりの参加となった欧州のカップ戦。グループリーグでは強豪チームのリヨン&エヴァ―トン、アポロンと争い1位通過を決めます。しかし、ベスト32では大ハズレの対戦相手といえるドルトムントと戦うことになり、2戦合計で3対4と惜敗しました。正直ヨーロッパリーグのベスト32からドルトムントは災難でしたね。。。ただベスト32進出を果たしたことから満足のいく結果だと思います。
コッパイタリア
成績
ベスト4
評価
昨シーズンのセリエAを4位で終えたためベスト16スタートになったアタランタ。ベスト16でサッスオーロ、ベスト8でナポリを打ち破りますが、ベスト4でユベントスに2戦合計0対2で敗れます。セリエAとコッパイタリアで無類の強さを誇っているユベントスの壁は厚かったです。ただベスト4進出は果たしているためノルマは達成したといえるでしょう。
まとめ
昨シーズンよりも過密日程になったせいか、セリエAでは順位を落としてしまいましたが、ヨーロッパリーグ出場権獲得という大成功を収めましたし、ヨーロッパリーグ、コッパイタリアの成績も少なくともノルマ達成は実現したと思います。なので成功を収めた1年だったといえるでしょう。
それでは、最後までご覧くださりありがとうございました。