アタランタのあれこれ

イタリアのサッカークラブであるアタランタのニッチな情報を紹介するブログです。

アタランタの歴史~2018-19シーズンの移籍市場と成績~

2017-18シーズンにはヨーロッパリーグに出場しベスト32入りを果たしたアタランタ。悲願のチャンピオンズリーグ初出場を果たすためにはセリエAで4位以内に入る必要があります。そのためには戦力の充実を図る必要がありますが、本シーズンの移籍市場は上手く立ち回れたのでしょうか。またセリエAヨーロッパリーグコッパイタリアの成績も見ていきましょう。

 

主要な新戦力ベスト3

昨シーズンの主力選手であったアンドレア・ペターニャ(イタリア)などを売却しましたが、そのマイナスを補って余りある補強を本シーズンは行いました。

 

ドゥバン・サパタ(コロンビア)

セリエAナポリからやってきたストライカーで、買取OP付きレンタルにより獲得しました。2020年にOPを行使しましたが、移籍金は総額で2600万ユーロとなっており、アタランタからすれば超高額といえます。しかし、本シーズンは3つのコンペンション合わせて48試合に出場しましたが、28ゴール8アシストという驚異的な成績を記録してチームを高みへと導き、移籍金に見劣りしない活躍をみせました。

 

ピエルルイジ・ゴッリーニ(イタリア)

プレミアリーグアストン・ヴィラからやってきたゴールキーパーで、440万ユーロでの獲得となりました。全コンペンションで27試合に出場し、チームの主力として活躍しました。トランスファーマーケットによる市場価値も、獲得時には350万ユーロだったのが本シーズン末には600万ユーロへと上昇しており、ゴッリーニの成長が客観的データによっても読み取れます。

 

マリオ・パシャリッチ(クロアチア

プレミアリーグチェルシーから買取OP付きレンタルにより移籍してきたミッドフィルダーで、アタランタは総額1700万ユーロによる買取OPを2020年に行使しました。本シーズンは42試合に出場して8ゴール6アシストという成績を記録、移籍初年度からチームにフィットしたといえるでしょう。

 

セリエA

成績

3位 20勝9分9敗 77得点46失点 

評価

チャンピオンズリーグ出場権を初めて獲得した本シーズン、満点の評価といえるでしょう。セリエAにおいて最多得点のチームにもなり、アタランタの特色である攻撃的で魅力的なサッカーが存分に展開されました。またドゥバン・サパタはセリエAで23ゴールをあげて得点ランキングで2位にランクインし、惜しくも得点王とはなりませんでしたが素晴らしい活躍をみせ、今シーズンの個人的なMVPです。(ちなみに1位はファビオ・クアリャレッラの26ゴールです)。

 

ヨーロッパリーグ

成績

プレーオフ敗退

評価

ACミランの出場権取り消し騒動があり、グループリーグから参加なのか、予選から参加なのか判明するのに時間が掛かりました。結局アタランタは予選から出場しましたが、残念ながらプレーオフコペンハーゲンに敗北しました。急に出場が決まったことから準備に難しさがあったとは思います。しかしグループリーグに参加できなかったということで、欧州のカップ戦については失敗の1年だったと言わざるを得ないでしょう。

 

コッパイタリア

成績

準優勝

評価

昨シーズンのセリエAを7位で終えたためベスト16スタートになったアタランタ。ベスト16でカリアリ、ベスト8でユベントス、ベスト4でフィオレンティーナを打ち破り決勝進出を果たしますが、強豪ラツィオの前に力尽きます。近年、セリエAコッパイタリアで無類の強さを誇っていたユベントスを倒したのにもかかわらず、タイトルを逃すという非常に悔しい結果となりましたが、決勝進出の時点で大成功だったと思います。

 

まとめ

アタランタにとって、チャンピオンズリーグ出場権の獲得は今シーズンの重大な目標の1つであったに違いありません。ヨーロッパリーグを早期に敗退したとはいえトータルで見れば文句のつけようのない1年だったと思います。

 

それでは、最後までご覧くださりありがとうございました。