セリエAの順位と総市場価値の順位は乖離しているのか(2021年1月)
ミランの大躍進が印象的な2020-21のセリエA。前半戦が終了したわけですが、今シーズンにチャンピオンズリーグ・ヨーロッパリーグ出場している(していた)7チームに限定し、現在の順位は総市場価値と比較して適切なのかを見ていきましょう。
※市場価値についてはトランスファーマーケットから情報を取得しています。また情報は1月26日現在のものです。
セリエAの順位と総市場価値の順位
前半戦が終了した時点でのセリエAの順位順に見ていきましょう。
1位.ミラン
ジャンルイジ・ドンナルンマ(6000万ユーロ)やテオ・エルナンデス(5000万ユーロ)といった市場価値の高い選手を擁するミラン。総市場価値は5億180万ユーロで4位となります。
2位.インテル
ロメル・ルカク(9000万ユーロ)やラウタロ・マルティネス(7000万ユーロ)がチーム内でも傑出した市場価値となっているインテル。総市場価値は6億730万ユーロで2位となりました。
3位.ローマ
ニコロ・ザニオーロ(4500万ユーロ)やロレンツォ・ペッレグリーニ(3700万ユーロ)といった市場価値の高いイタリア人が在籍するローマ。総市場価値は3億5645万ユーロで6位となります。
4位.ユベントス(一試合少ない)
パウロ・ディバラ(7000万ユーロ)やデ・リフト(7500万ユーロ)、そしてバロンドールを5回も獲得したことがあるクリスティアーノ・ロナウド(6000万ユーロ)といった有名選手が多数所属しているユベントス。総市場価値は6億9090万ユーロとなっており、堂々の1位です。
5位.アタランタ(ユベントスと同勝ち点)
ドゥバン・サパタ(3800万ユーロ)やロビン・ゴセンス(2800万ユーロ)といった選手を擁するアタランタ。総市場価値は3億7,100万ユーロで5位でした。
6位.ナポリ(一試合少ない)
カリドゥ・クリバリ(6000万ユーロ)やヴィクター・オシメーン(5000万ユーロ)といった市場価値の高い選手が在籍しているナポリ。総市場価値は5億6550万ユーロで3位です。
7位.ラツィオ(ナポリと同勝ち点)
ミリンコビッチ=サビッチ(7000万ユーロ)やルイス・アルベルト(5000万ユーロ)、そしてエースストライカーであるチーロ・インモービレ(4500万ユーロ)といった選手を擁するラツィオ。総市場価値は3億5640万ユーロで、6位のローマと僅差ですが7位となります。
セリエAの順位と総市場価値の分析
セリエAの順位と総市場価値を調べていくと以下のようになりました。
ローマ: セリエAー3位、総市場価値ー6位
2位のインテル、5位のアタランタ、7位のラツィオはセリエAの順位と総市場価値の順位が一致していますが、その他は異なる結果になりました。
ズラタン・イブラヒモビッチの存在
総市場価値が4位でありながらセリエAの首位に立っているミラン。ただ市場価値はあくまで目安ですし、若い選手は高くなりやすい一方でベテラン選手は低くなる傾向にあると思います。例えば39歳と大ベテランであるズラタン・イブラヒモビッチ(500万ユーロ)は現在セリエAで大活躍していますが、適切な市場価値となっているかは疑問ですね。
コストパフォーマンスのいいローマ
総市場価値が6位のローマは、金額でみると7位のラツィオと差は無いに等しいですが、セリエAの順位では3位とチャンピオンズリーグ出場権を獲得できる位置につけています。未消化のナポリvsユベントスの結果にかかわらず前半戦の4位以内は確定しているので、リーグ戦を上手く戦っていると言えるのではないでしょうか。
まとめ
セリエAの順位と総市場価値の順位について見てきましたが、総市場価値とリーグ順位が完全に一致することはありませんでした。そのため多少の乖離は存在するといえます。
ちなみに、選手の給料・その他の必要経費なども順位には影響してくるはずなので、その辺りも考慮すると結果は変わってくるかもしれませんね。それではご覧いただきありがとうございました。